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レポート

「マーケットストリート社会実験 2024 in 秋葉原ジャンク通り」調査報告書公開!!

sotonoba.place

一般社団法人ソトノバは、2023年度より秋葉原タウンマネジメント株式会社(以下、秋葉原TMO)、日本大学理工学部建築学科都市計画研究室(泉山ゼミ)(以下、都市計画研究室(泉山ゼミ))と共に、秋葉原にてウォーカブルなまちづくりを進めています。

その中で、2024年10月17日〜10月20日の3日間に、秋葉原TMO、都市計画研究室(泉山ゼミ)と共に、秋葉原の新たな道路空間活用の可能性を探る社会実験「マーケットストリート社会実験 2024 in 秋葉原ジャンク通り」を実施しました。そしてこのたび、社会実験の成果や調査結果をまとめた「マーケットストリート社会実験 2024 in 秋葉原ジャンク通り 調査報告書」を作成し、公開しました。


社会実験実施の背景

秋葉原は、電気街・サブカルチャーとしての特性をもつ地域であり、国内外から多くの来訪者が訪れるまちです。一方で、外国人観光客の増加に伴うインバウンド対応の必要性や細街路への荷捌き車両の侵入、日常的な滞留空間の不足等が指摘されています。

秋葉原TMOは、都市再生推進法人として、秋葉原が抱える課題の解決に向けて様々な取り組みを行っています。様々な取り組みの中でも、秋葉原TMOは2025年2月に、一般社団法人ソトノバ・都市計画研究室(泉山ゼミ)と共に、誰もが安心して居心地が良く歩きたくなるまちを目指す秋葉原ウォーカブルビジョンを策定しました。

そのようなビジョンの実現に向けて注目されたのが、今回の社会実験の舞台となった秋葉原ジャンク通りです。戦後の闇市を起源とし、小規模で専門性の高い電気店やジャンクショップが集積する、秋葉原を象徴するエリアです。かつては店舗の店先を活用した販売スタイルがにぎわいを生み出していましたが、近年はその光景も減少しつつあります。さらに、現在ではベンチなどの滞留するための空間が不足しており、通常時は車の通行が優先され、歩行者がゆったりと過ごすには適した環境とは言えない状態になっています。

そこで、秋葉原ジャンク通りの特色を活かしながら、歩行者が主役となる空間を再構築することを目的に、このジャンク通りにおいて一時的に車両通行を規制し、日常的な滞留空間を創出する社会実験が行われました。

社会実験当日の秋葉原ジャンク通りの様子社会実験当日の秋葉原ジャンク通りの様子

社会実験報告書の概要

マーケットストリート社会実験 2024 in 秋葉原ジャンク通り 調査報告書

編集発行:秋葉原タウンマネジメント株式会社
     一般社団法人ソトノバ
     日本大学理工学部建築学科都市計画研究室(泉山ゼミ)
発行年月:2025年3月

目次

1.イントロダクション
  社会実験の概要
  社会実験の位置付け・体制・プロセス
  社会実験の実施内容と効果検証の関係性

2.分析結果
  利活用・調査実施場所
  調査概要
  視点1|秋葉原におけるウォーカブルなまちづくりの展開    
  視点2|歩行者優先の道路空間の創出  
  視点3|来街者による新たな店舗発見や空間体験の機会創出 
  視点4|来街者や店舗主の新たな店舗発見や空間体験の機会創出
  視点5|秋葉原ジャンク通りのイメージ向上

3.社会実験まとめ
  検証の視点ごとの結果と考察
  提言

4.社会実験のデータ資料編
マーケットストリート社会実験 2024 in 秋葉原ジャンク通り 調査報告書(概要版)

新たな交流とくつろぎが芽生える秋葉原ジャンク通り

今回、秋葉原ジャンク通りの課題解決を目指して、2024年10月17日〜10月20日の3日間に「マーケットストリート社会実験 2024 in 秋葉原ジャンク通り」を実施しました。

社会実験では、秋葉原ジャンク通りに特定の時間帯に一般車両の通行を規制し、滞留空間の創出を行うことで、周辺の交通の影響や滞留空間創出による効果、秋葉原ウォーカブルビジョンの意見収集を行いました。

社会実験実施範囲社会実験実施範囲

歩行者天国となった秋葉原ジャンク通りでは、個性豊かな沿道店舗の店先を活用し、ワークショップが開催されました。

道路占用許可に準じて実施された、秋葉原らしい店舗による店先活用道路占用許可に準じて実施された、秋葉原らしい店舗による店先活用

また、それに合わせて秋葉原ジャンク通りおよび住友不動産秋葉原ビル公開空地に小休憩できるベンチを設置し、秋葉原にくつろぎの場所を創出しました。

ジャンク通りらしさ(例えばパソコンの組み立て作業)を感じるくつろぎ空間の活用ジャンク通りらしさ(例えばパソコンの組み立て作業)を感じるくつろぎ空間の活用

住友不動産秋葉原ビル公開空地のくつろぎ空間住友不動産秋葉原ビル公開空地のくつろぎ空間

歩行者天国によって滞留空間が創出されたことで、商品を見る・買い物をするなどの商業活動が活発になり、来街者と店舗主との会話が増えるといった新たな交流も生まれました。

利用者の視点から見える、秋葉原に求められる取り組み

住友不動産秋葉原ビル公開空地において、秋葉原ウォーカブルビジョンの屋外ワークショップ「秋葉原ウォーカブルビジョンデイズ」を実施し、今後の秋葉原のウォーカブルなまちづくり実現に求められる取り組みについて調査しました。

調査では、秋葉原ウォーカブルビジョン案の実現に向けた28の取り組み「ウォーカブルプロジェクト」の中から、実施してほしい施策を収集しました。

秋葉原の利用者から実施してほしい施策・意見を収集秋葉原の利用者から実施してほしい施策・意見を収集

秋葉原を歩行者にひらく、社会実験から見えた新たな道路空間のあり方

3日間にわたる社会実験を通して、特筆すべき点をピックアップします。

滞留空間創出時における利用者のアクティビティ調査を行った結果、沿道店舗の店でワークショップを実施したことで、商品を見る・買い物をするなどの商業活動が活発になりました。また、来街者と店舗主との会話が増えるといった新たな交流も生まれました。

秋葉原ジャンク通り及びその周辺における利用者のアクティビティの種類秋葉原ジャンク通り及びその周辺における利用者のアクティビティの種

「秋葉原ウォーカブルビジョンデイズ」を通じて、天気や気温に影響されずに歩くことができる空間や、気軽に休憩ができる空間など、快適な歩行空間・滞留空間が秋葉原に求められていることがわかりました。

また、テラス席の設置や商品の陳列によって「店舗の魅力が溢れ出す道路」を実現することや、「商店間連携による路上イベント等の実施」など、道路空間の積極的な活用が求められており、今回の社会実験が秋葉原における道路空間の新たな活用に向けた重要な示唆を提供する結果となりました。

道路空間活用・滞留空間創出に関する意見道路空間活用・滞留空間創出に関する意見

今回の社会実験の成果は、秋葉原における道路空間の新たな活用に向けた大きな一歩であり、今後のウォーカブルなまちづくりの実現に向けた大きなヒントを提供するものです。単なる一過性の取り組みにとどまらず、この小さな実践を起点に、私たち自身の手で秋葉原というまちを歩行者に開かれた、人と人とが交わる場として育てていきたいと考えております。

世界のアキバで居心地の良い空間をつくる|秋葉原TMO

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