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「運河の上に憩いの広場!?ローチョー運河・ゲートウェイ広場とストリートピアノ」シンガポール・パブリックスペース訪問レポートvol.2

アバター画像 泉山 塁威

前回のシンガポール・パブリックスペース訪問レポートでは、Bugis Junctionの屋根付き広場をご紹介しました。
今回は、ブギスジャンクションにも近い、ローチョー運河(Rochor River)のゲートウェイ広場(Gateway Plaza)をご紹介します。

メトロ・BugisとRochor駅間にある、ローチョー運河。Rochor駅側から歩いて行くと、芝生の道の先には白いタープが見えますね。そう、ローチョー運河が暗渠(あんきょ)となっていて、運河の上に広場ができているのです。
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逆側からみると暗渠の様子がよくわかります。周辺にカラフルな集合住宅やコンプレックスに囲まれています。

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昼間の暑さの中で休む日陰の広場

前回もお伝えしました通り、シンガポールは赤道直下。一年中30度を超える中で、日中はなかなかソトに出ているのが厳しいです。その中で、ゲートウェイ広場は大きなタープで日陰をつくり、憩いの場をつくっています。

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広場の様子は、ウッドデッキに寝そべったり、座ったり、話し込んだりというアクティビティ。

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弾きたい人がいつでも弾けるストリートピアノ。メンテは弾きたい人が。

広場の真ん中にあるのは、カラフルなピアノ。ストリートピアノ(Street Piano)というプロジェクトで、世界50都市を超える都市でストリートピアノは起こっています。ストリートピアノは、ワールドサイトで世界のストリートピアノマップを公開していたり、シンガポールページや広場のページでは写真や動画を投稿できるようです。
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シンガポールでは、ストリートピアノ・シンガポールのプロジェクトサイトが立ち上がっていて、オーガナイザーは、THE PLAYTENTという演劇教育系スタートアップが仕掛けているようです。

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実際の演奏シーンの動画が公開されているので、ご覧下さい。ピアノを弾けば、自然にアクティビティが生まれる。調律などのメンテも弾きたい人が自分で弾くために調律を合わせるなど、セルフマネジメントができていていいですよね。

運河の浄化を図った都市再生プロジェクト。

そして、このローチョー運河のプロジェクトについての看板がありました。運河の浄化を図るため、その施設整備と運河沿いを整備したプロジェクトのようで、ところどころゲートウェイ広場以外にもポイントがあるようです。

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運河沿いを歩いてみると、親水性を高めるデッキ空間や豊かな植栽。

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スコールの多い気候のため、雨宿りもできるウッドパーゴラ一体型ベンチ。

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ビューポイントデッキで佇むスペースもあります。

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対岸には芝生スペースですね。

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そして、この運河整備をした、singapore national water agency(シンガポール国立水資源公社)。ABC Waters Programという水の浄化プログラムを国で推進していて、シンガポールの国の中でもローチョー運河は重要な水資源のポイントのようです。これを解説した動画がありますので、よろしければご覧ください。

いかがでしたでしょうか。
暑さをしのぐタープの広場と、そこにあるストリートピアノプロジェクト。暑くても楽しいものとちょっとした工夫でアクティビティは生まれるのですね。ストリートピアノプロジェクトはまだ日本にはないようなので、ぜひ日本にも普及して欲しいですね。

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この記事を書いた人 泉山 塁威
都市戦術家/Placemaker/日本大学理工学部建築学科 准教授・都市計画研究室(泉山ゼミ)主宰/一般社団法人ソトノバ共同代表理事・編集長/博士(工学)/認定准都市プランナー/1984年北海道札幌市生まれ。 専門は,都市計画・都市デザイン。都市経営,エリアマネジメント,パブリックスペース,タクティカル・アーバニズムやプレイスメイキング,ウォーカブルシティなどの研究・実践・メディア運営に関わる。

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